悲しい話をしよう。
サーバー移行をすれば、多少のアクセス減はある。それは分かっていた。
過去に、合理的な判断で引越しをするぜ!というような記事を書いたのだが、これの失敗談を紹介しておきたい。
だが――完全に甘かった。
収益は1/3以下。
一部の広告は、ほぼ機能停止。
それが、この引っ越しで得た代償である。この原因は極めてシンプルで、「ドメインを変えた」ただそれだけだ。
あ、でも、Conohaサーバーはマジで良いから。ロリポップも良かったけど、ConoHaはUIも含めてかなり進化している印象である。
最初に選ぶなら、選択肢に入れておいて損のないレンタルサーバーである。
だが、コストを抑えたつもりの「引っ越し」の判断は、結果的にそれ以上の損失を生むことになった。
今回は、その経緯と、何を見誤ったのかを整理しておく。
サーバーの引っ越しをした経緯を整理
利用料金が上がった時期の苦しみ
そもそもの発端は、サーバーの更新時期だった。
長らくロリポップサーバーを使っていたが、更新タイミングに合わせて環境を見直すことにした。この時は、サーバーの運用自体には特に大きな不満があったわけではない。むしろ安定して動いていた部類だと思う。
ただ、気になっていたのはコストだ。年々じわじわと上がっていく利用料金。特にドメインの利用料金がかなり上がっていた。コレが地味にきつい!
2021年の時点:10,978円 → 2025年の時点:14,509円
加えて、プラン構成を見直してみると、どうにも腑に落ちない点があった。
上位プランの方が、実質的に安い。
だったら、プラン変更でいいのでは――、普通に考えれば、そうなる。
プラン変更を検討した結果
実際、ハイスピードプランへの変更は有力な選択肢だった。
- 無料ドメイン付き
- 表示速度の改善
- 機能の追加
条件だけ見れば、むしろ乗り換えない理由がない。が、ドメインの持ち越しができないのである。
判断の背景(なぜドメインを分けたのか)
今回の件をややこしくしているのは、サイト構成の問題も絡んでいることだ。
運用しているサイトは1つではなく、
- アクセスの多いニュース系サイト(メインドメイン)
- アフィリエイト目的のサイト(サブドメイン)
の2系統だ。
つまり、完全に別サイトではあるものの、同一ドメイン配下で運用していた形になる。
実は、過去には2つのドメインを利用していたのだが、2年目以降の利用料が激増するからくりを見落とししていて、年間6千円ほど支払うことになったので2023年にコストカット目的で片方をサブドメインにしたんだよ。
ところが、このサブドメイン化は失敗だった。アクセスが伸びなかったのだ。以前は順調に伸びていたのに、やっぱり専用ドメインの方が有利なんだよね。
そこに現れた“都合のいい選択肢”
そのタイミングで出てきたのが、サーバー移行だった。
- 無料ドメインが複数使える
- サーバー性能も向上
- コストも抑えられる
そして何より、「ドメインを2つ無料で持てる」という条件が、やりたかった構成と完全に一致したんだ。
判断としては自然だったが
ここまでの流れだけ見れば、判断自体はそこまで不自然ではない。
- サブドメインから独立ドメインへ
- サーバーもついでに最適化
むしろ合理的にすら見える。
ただし、前提を見誤った
ドメインは資産
問題は、その前提だった。
- 既存ドメインが持っていた評価
- 検索流入の積み上げ
- 被リンクや履歴
これらを切り離す影響を軽く見ていた。
そして結果として、「分離すること」よりも「リセットすること」の影響の方が遥かに大きかった。
正直なところ
結局のところ、一番大きかったのはこれだと思う。「無料でドメインが使える」という条件に引っ張られた。
本来であれば、
- 既存ドメインを維持するか
- 慎重に移行するか
を優先すべきだったが、コストの話が先に立ってしまった。
実際に何が起きたのか
では、この判断の結果、何が起きたのか。
結論から言うと、こうなる。
- AdSenseの収益は1/3以下
- 忍者Admax広告はほぼ機能しなくなった
- 検索流入が大幅減
体感ではなく、明確に数字として落ちている。
ただし「いきなり1/3」ではない
ここは誤解のないように補足しておく。
今回の落ち込みは、移行によって突然すべてが崩壊したわけではない。
実際には、
- 引っ越し前の時点でPVは全盛期の約3割減
- 収益もピークの6割程度まで低下
していた。
つまり、もともと弱っていたところに、ドメイン変更でトドメを刺した形、というのが正しい表現になると思う。
日別のデータを見ても、傾向ははっきりしている。
- PV自体は大きくは変わらない
- しかし収益が明確に弱い
これはつまり、「アクセスの質が変わっている」ということだ。
一番痛かったのはここ
そして決定的だったのがこれ。
検索流入の減少
- 記事を更新しても伸びない
- リライトしても反応が鈍い
- 新規記事も初動が弱い
要するに、「検索に評価されない状態」になっている。ニュース系サイトの方は、割と引っ越しに付いてきてくれている人がいて、固定ユーザーは一定数いてくれたので、PVそのものは激減というわけではなかったんだけど、検索流入は本当に減ったよ。
改善しても戻らない違和感
さらに厄介なのは、今なお影響があること。
記事更新やリライトは継続していて、PV自体は多少持ち直している。それでも、伸び方が明らかに鈍い。
これは単純なコンテンツの問題ではなく、サイト全体の評価が落ちている感覚に近い。
一言で言うと、PVは戻せても、検索評価は簡単には戻らない。
なぜドメインはそこまで効くのか
ここまでで起きた現象はシンプルだ。
- ドメインを変えた
- 検索流入が落ちた
- 収益も落ちた
ではなぜ、ここまで極端なことが起きるのか。
まず前提として、ドメインは単なる住所ではない。
検索エンジンにとっては、
- どれだけ記事を積み上げてきたか
- どんなジャンルで評価されているか
- どこからリンクされているか
といった情報が蓄積された、履歴付きの存在だ。
言い換えれば、「信用の塊」みたいなものである。ドメインはコストではなく、積み上げ型の資産だったのだ。積み上げた信用は一朝一夕では戻らない。それは、引っ越しをする前に心に留めておいて欲しい。


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