偶には、エッセイ的な記事でも書いてみようか。
家を建ててみて「これは失敗したな」と思うことは結構ある。その話を両親にしたら、こんなことを言われた。

2~3軒建ててみないと満足な家にならない!

そんな無茶な……
しかし、逆に失敗した経験を書いておけば、誰かの参考になるのでは?と。
つまり、今回の記事はエアコン設置の際にやらかした失敗談を交えた話である。
家づくりで意外と盲点になる「エアコン計画」
家を建てるにあたって、一番気になるのが間取りで、その次くらいに水回りの設備だろう。特に奥様の意見を取り入れて設計するのであれば、台所の設計に力を入れたいという気持ちは分かる。
その一方で、割と疎かになりがちなのが、暖房や冷房設備の話である。実際には、設備の設置位置が結構大きく生活に影響する。
その部屋は何によって暖房しますか?冷房しますか?その暖房・冷房設備は何処に配置しますか?何処に座りますか?等々。ちょっと前のトレンドで「オール電化」というのがあったが、最近は下火になっている。それでも空調設備はエアコンが選ばれることが多い。
日本では割とエアコンという空調設備は優秀なのである。
だが、見過ごされがちなのがエアコンの室外機の話だ。
家庭用のエアコン事情
全館空調はそれなりのリスクがある
こんな記事が出ていたので、先ずは紹介しておく。
一時期ブームだった“全館空調の家”→大工さんに聞くと「普通のエアコンに戻る家も多い」という意外な理由
12/28(日) 18:01
「廊下もトイレも冬暖かく、夏涼しい」「エアコン一台で家中をカバー」。 そんな魔法のようなキャッチコピーで、大手ハウスメーカーを中心に一時期爆発的なブームとなったのが“全館空調”です。ホテルのような快適な暮らしを夢見て採用した家庭も多いはず。
Yahoo!NEWSより
- 「廊下もトイレも冬暖かく、夏涼しい」
- 「エアコン一台で家中をカバー」
こんな夢のようなコピーで、一時期かなり流行ったのが全館空調だ。
実際、我が家を建てるときもかなり勧められた。
あの頃は本当に流行っていたんだよね。
だが結論から言うと、採用はしなかった。
このYahoo!NEWSの記事では、全館空調のデメリットとして修理費用が高いことを指摘している。

この手の天井に取り付けるタイプ、カセットエアコンはかなり高いのは事実だが、これが全館空調なのか??
空調室タイプが結構多い
ハウスメーカーに相談した際に、よくこんな提案をされた。
空調室を作って全館空調にしませんか?
イメージとしてはこんな感じ。
・家のどこかに空調室を設置
・そこに大型エアコンを設置
・ダクトで各部屋に空気を送る
つまり、小さなビル空調の簡易版である。こういう提案は意外に珍しくないらしい。
ただし、全館空調の場合、10年後に100万円単位の修理なんて話も珍しくない。
さらに厄介なのがダクト設計だ。
空調用ダクトの設計が甘いと、
- 結露
- カビ
- メンテナンス問題
などが発生しやすい。
企業向け設備設計をやっていた経験から言うと、
自由設計住宅と全館空調は相性があまり良くない。
そんな理由で、我が家では採用を見送った。全館空調にももちろんメリットはあるのだが、長期的に見て維持が難しいと考えたんだよね。

この手のルームエアコンを選んでおいた方が無難だよ。
ルームエアコンと室外機
設置場所とメンテナンス
ここからが本題。
エアコン本体よりも問題になるのが「室外機」である。
ルームエアコンを使うなら、室外機の設置場所は必ず計画しておいた方がいい。
これは本当に大事。
家を設計する段階で
- どこに置くか
- どうメンテナンスするか
まで考えておくべきだ。
我が家の失敗
我が家のルームエアコン用室外機の設置場所は、予定通りの場所にしてあったのだが……。

コレが困ったことに、エコキュートの交換にあたって非常に邪魔な位置になってしまった。
立地的に、家の前面で道路に接する構造なんだけれど、エコキュートの設置場所は家の裏側。つまり、裏側に行く通路が家の側面に作られる構造である。
もちろん、通路は確保していたつもりだったんだけど、平面図に落として「ここに設置しましょう」という安易な話で終わってしまったんだよね。アレは失敗だった。
室外機を2段積みに配置したことで、エコキュートの貯湯層を通すルートを完全に塞いでしまったんだよね。
隣家トラブルも起きやすい
室外機の位置は、隣家との関係も重要。
- 風の向き
- 騒音
- 窓の位置
を考えないと、隣の家の窓に熱風が直撃という事態も起こる。
これ、地味にトラブルの原因になる。
我が家の場合は、既に設置されている隣家の室外機からの空気が、窓を通して家の中に入る構造になり、そこの窓を夏期に開け放つことが出来なくなってしまった。意外に音もうるさいからね。
ベランダ設置の落とし穴
設置場所に困ると、ベランダに室外機を置くケースもある。
しかしこれは結構おすすめできない。
理由は単純。
ベランダが一気に狭くなる。
ベランダは「洗濯物が干せればいい」くらいの感覚で決めがちだが、そこに室外機が来ると状況が変わる。
- 洗濯物の高さが制限される
- 作業スペースが狭くなる
- 動線が悪くなる
結果として、非常に使いにくいベランダになる。
室外機設置で最低限チェックすべきこと
ということで、以上を踏まえてこれくらいのことは検討して設置すべきだろう。
- 風通しの悪い場所 : エアコンの性能が落ちるので、絶対NG
- 直射日光の当たる場所 : 風通しが悪いところよりはマシだが、コレも性能に関わるので、できれば日陰が良い。
- 室内機までの距離に気をつける : 室内機と室外機の距離というのは実は制限がある。短くなるように注意しよう。
- メンテナンスする時に場所が確保できること : 屋根の上に設置したりする事例もあるんだけど、基本的にはアクセスしにくいところに室外機を置かないようにしよう。
- ドレイン水が出ることを忘れないように : 室内機を動かすとドレイン水と呼ばれる水分がでるので、それを排水できる場所にしよう。
- お隣さんの立地条件 : トラブルになりがちなのが、お隣の家の方向に向いて設置された室外機。空気がでるだけでも嫌な思いをさせるが、窓との関係を考慮しておかないと、室外機の風が隣家の家の中に吹き込むという困った事態に。
このあたりは、最低限、押さえておきたい。
まとめ
家づくりでは、
- 間取り
- 収納
- キッチン
あたりに意識が集中しがちだ。それもとても大切なことなんだけど、実際に住んでみると、室外機の配置など設備の細かい配置が地味に効いてくる。
室外機の位置なんて小さな話に見えるが、後から変えるのは意外と大変なことなのだ。
もしこれから家を建てるなら、エアコンの室外機の場所だけは先に決めておくこと。これは本当におすすめしておく。
……え?エッセイになっていない?いやまあ、ゴメンナサイ。

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