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PC購入を急げと煽るメディアと、今後の予測

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煽るなぁ。

「パソコン買うなら今!」投稿でアクセス殺到 メモリ高騰が背景、メーカーはどう対応

2025.12.12 17:45

パソコンについて、「買うなら今です……!!」などと国産メーカー「マウスコンピューター」(東京都千代田区)が公式Xで呼びかけて、反響を呼んでいる。

J-CASTニュースより

先日、メモリの高騰に関する話に触れたんだけど、当然、PCのパーツであるメモリが高騰すればPCだって作れなくなる。

自明の理ではあるんだけど……。

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確かに高騰している

パソコンが足りなくなるか

ちょっと、今、手を出すのはあまり現実的ではない価格になりつつあるのが、メモリとSSDの価格で、Amazonでも品薄である。

ITジャーナリストの篠原修司さんは12月6日、「メモリ高騰でパソコンが買えなくなるかも? 26年はさらに値上がりする恐れ、いま買うべき理由とは」と題する記事をヤフーニュースに投稿した。そこでは、11月からメモリ価格が高騰しており、「パソコンを買うのであれば『いま』です」と強調した。26年はさらにメモリが不足し、「来年は同じ価格では買えないと思います」と注意を促した。価格が落ち着くのは、27年下期とみられているという。

J-CASTニュースより

とはいえ、メモリ価格なんて半年くらいのスパンで乱高下するのが当たり前の商品である。流石に、今のような狂乱っぷりは記憶にないが、それでもメモリの取り引き事情を考えれば仕方の無い面はある。

現在なにが起こっているのか?といえば、根底にはアメリカとチャイナの貿易戦争の影響がある。次世代の技術と位置づけたAIの発展を見越して、両国とも高機能なメモリの確保に動いているのだ。

これが、PC用メモリの価格にどう影響するかというと、PC用メモリはAI用メモリに比べてかなり安価。つまり、製造しても利益に繋がりにくい。これで見切りを付けたのがマイクロン社。サムスンとSKハイクスはチャイナに工場を持っているのが原因で、輸出に影響が出ているほか、こちらもAI用メモリに注力するとしている。

大雑把に言うと、AI用メモリを製造するのに工場機能を拡張している関係で、PC用メモリの方は品薄になったという理屈だ。

結果、PC本体も製造が難しくなり、今に至っている。

今後の見通し

恐らくはPCの価格はこれから単純に1.2倍から1.5倍程度には引き上げられる。そうしないと、利益が出ないのだから。

ただ、当面、少なくとも5月くらいまでは品薄感が高まっていくはずだ。

メモリ高騰の背景には、世界的なAI需要の増加があるという指摘が多い。米半導体大手マイクロン社が3日、AI需要に対応するため、個人向けメモリ事業から撤退すると発表したことも、その表れだとされている。

J-CASTニュースより

そして、困ったことにメモリ価格自体は当面下がらないと予想されるので、記事にあったように2027年前半まではこの混乱は続くと思われる。

EE Timesより

メモリ価格の乱高下の様子がこのグラフからも分かると思うけど、半年くらいのスパンで価格傾向が変わっているんだよね。揺り戻しがあるのは、買い占めに乗っかった企業が放出を始めるから。だから、価格が急騰すれば下がるタイミングは必ず来る。でも、今のところはマイクロン社などの情報が悪材料になって一方的に上がる展開になっているんだよね。

だから今急いで買う必要性はないが、ノンビリしていられない人々もいる。それは、今年の春に大学生になる見込みの理系の学生諸君だ。恐らくはこれから品薄感が高まることは間違いなく、メモリ需要を当て込んで買い占めが発生しているために、半年ほどは混乱必至。

待てる人は待てば良いが、待てない人は早めに確保をという感じになりそうなのだが……。待てる人は積極的に待ってあげて欲しいと思う。必要な人が買えなくなってしまうのだから。

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