実は過去にもPC用のディスプレイの話を書いている。
この時にも自宅で使うディスプレイの「使い勝手が悪い」と言及しているんだけど、実は先日とうとう壊れてしまった。いや、正確には、壊れていたけど欺し欺し使っていたというべきか。
どうやら、電源に関わる部分がやられているようで、画面が点かない。
以前は、ケーブルを抜き差ししたら一時的に復旧したので、「もしかしたら電源ケーブルが?」と思っていたのだけれど、どうやら違うっぽい。今回は接続部分じゃなくてユニット本体が怪しいんだよね。まあ、職場で廃棄するヤツをニコイチ修理したようなシロモノだったので、仕方がないといえば仕方がないんだけど。
それで今は17インチスクエアの古いディスプレイを欺し欺し使っているのだけれど、流石に古いし狭い。とうとう我慢できなくなってモニター購入に踏み切ったというわけだ。
なお、その後、厄介な展開になるのだが、この時の僕は未だ知らなかった。
画面の広さと使い勝手
WQHDが増えてきている
さて、画面の広さ的には職場で使っている24インチワイドくらいがイイとは思ってはいるのだが、「1920 x 1200」の24インチワイドをわざわざ選ぶ必要があるのかは悩ましい。必要十分な広さだとは思っているんだけど、どうせ買うのであればもうチョット広いのを試したい。
メーカーに関して、前回フィリップスの製品を考えているような話を書いていたが、職場で採用してみて「割と良い」という感触は得たので、今回も候補にした。

そんなわけで、第1候補はフィリップス製の27インチワイドだ。
次点がコイツ。先日、娘がPCを購入したような話は書いたのだけれど、その時に娘が購入を検討していたのがこちら。

Pixioは割と評判が良いチャイナ製品ではあるが、コストと価格のバランスを考えるとお買い得になる気はしている。Omenの製品も検討していたな。

ゲーミングに寄りすぎているよ、娘のチョイスは。結果的にはOMENを選んだようだ。
いずれにせよ、WQHD規格のものもそれなりの価格で売られるようになって、人気も結構あるようだ。
解像度とサイズ
画面のサイズの話だが、ソレはすなわち解像度の話でもある。一応、こんな感じになっている。画面サイズがでかいからこの解像度であるというわけではないのでご注意頂きたいが、まあ、大体デカイサイズのモニタであれば、解像度も高い。

現状多いのが、フルHDか、WUXGA、WQHD辺りのようだ。
正直、4Kとか流行った時期はあったんだけど、4K画質や8K画質が本当に必要なのかはやや懐疑的である。データ量も多くなるし、そもそもそういうコンテンツというのは多くない。ゲームなどは対応するものもあるらしいのだけれど、僕自身はゲームやらないし、不要だと思ってはいるんだけれどね。
応答速度とリフレッシュレートの話
ゲーミングディスプレイとは
ちなみに、ゲーミングディスプレイかそうでないか、という切り分けは余り意味がないと思う。「ゲーミングディスプレイって名乗ったヤツがゲーミングディスプレイなんだよ!」みたいなノリなんだよね。
じゃあ、何を気にしたら良いのかというと、応答速度とリフレッシュレートである。特にリフレッシュレートを気にするとイイヨ。このリフレッシュレートが高い製品ほど、高価になる傾向にある。
例えば、上で紹介した3つのモニターの応答速度とリフレッシュレートを比較すると、以下のようになる。
ディスプレイ | 27E1N5500E/11 | PX278 WAVE | OMEN 27q |
---|---|---|---|
メーカー | PHILIPS | Pixio | HP |
ネイティブ解像度 | 2560 x 1440 | 2560 x 1440 | 2560 x 1440 |
リフレッシュレート | 60 | 180 | 165 |
応答速度 | 4ms(MPRT 1ms) | 1ms(GTG) | 1ms(GTG) |
リフレッシュレートは、モニターが1秒間に画面を書き換える(更新する)回数のことである。
これがゲーミングかそうでないかの分かれ道になるんだけど、例えばPS5に繋ぐ前提でモニターを選ぶ場合には、フレームレートが最大120fpsなのでリフレッシュレートは120MHzよりちょっと高ければ問題ない。60MHzだと、映らないフレームが出てくるって話になるよね。
FPSとか格ゲーとかだと、映らないフレームが出てくるのは割と結果を左右する話になるので、この辺りまで映るのが「ゲーミング」の名前を冠するに足るディスプレイということになるわけだ。
動画を見る程度であれば高リフレッシュレートは不要
ちなみに、Youtubeのフレームレートは24~60fpsなので、動画を見る程度であればリフレッシュレートは60MHzで問題ないことになる。ちなみにAmazonプライムビデオは29.97fpsが最大なので、60MHzで問題ないよね。
高画質を求め、かつ動きのある動画を見るのであればまた話は別なんだけど、それでも動画そのものに高フレームが設定されていなければ余り意味がない。
なお、応答速度にあるMPRT (Moving Picture Response Time)は、モニターが映像の動きに合わせて、輪郭部分の表示速度を計測する指標で、GTG (Gray to Gray)は、モニターが中間色から別の中間色に変化する時間である。やや指しているものが異なるが、基本的には同じと考えて差し支えない。厳密には違うんだけどね。
また、フィリップスの応答速度は、サイトを確認したのだがGTGは4msでMPRTは1msということらしい。
というわけで、ゲームをやるのでなければリフレッシュレートは60MHz程度で十分という話になると思う。
画面出力端子を選ぶ
ディスプレイ側の接続ポート
そうそう、画面がグレアタイプかノングレアタイプかを選ぶのも重要だ。ノングレアタイプの方が映り込みが少ないので、動画を見る用途でなければノングレアの方が良いだろう。
あとは、端子が何に対応しているかくらいかな。
端子の規格 | HDMI | Display Port | USB Type-C |
---|---|---|---|
形状的特徴 | ![]() | ![]() | ![]() |
規格の種類 | ・HDMI 1.2以前 ・HDMI 1.3~1.4 ・HDMI 2.0 ・HDMI 2.1 | ・DisplayPort 1.2 ・DisplayPort 1.4 ・DisplayPort 2.0 ・DisplayPort 2.1 | ・USB 2.0 ・USB 3.1 ・USB 3.2 ・USB4 |
どの規格に対応するポートなのかは、気にする必要がある。以前はDVIポートやVGAポートが備えられていたのだけれど、規格が出力に耐えられなくなったので。
DVIポートは、シングルリンクで1920×1200ピクセル、デュアルリンクで2560×1600ピクセルまで対応。VGAポートは、最大解像度は2048×1152ピクセルまでとなっている。そうすると、フルHDまでは耐えられるが、それ以上となると、ね。
もちろん、規格の種類も基本的には数字が大きい方が高規格になっているので、そうなってくると現代のディスプレイにはHDMIかDPのいずれかが適切ってことになる。USB Type-Cも素敵ではあるんだけど、Type-Cを備えているディスプレイは然程多くない。お高いディスプレイにはあるようだけど。
PC側の接続ポート
さて、ディスプレイ側のポートの話をしたが、当然、対応するPC側のポートも考える必要がある。
えーと、どうかな?マザーボードからの出力でなんとか間に合わないだろうか?


詳しい説明は省くが、マザーボードからの出力を考える場合、ディスプレイに画像を出力するのにCPUに大きな負荷がかかる。その辺りを考えているCPUもあるんだけど、出来ればその辺りの役割はグラフィックカードにお願いするのが無難だ。
じゃあどの程度の?という話になるとこれまた長くなるので、一応今考えているグラフィックカードを紹介しておく。お値段的にこの程度くらいまでしか手が出せない。正直、マザーボードから出力でも能力的には然程変わらない。
仕様的に、今のマザーボードに刺さらないのがネックなんだが……、新しいマザーに刺さるかを考えながら購入しなければ。
悩ましい。
まず、ディスプレイ買ってから考えるかなぁ。
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