さて、前回の記事では「買っちゃうもんねー」という話をしていたのだけれど、購入したディスプレイが届いたので早速据え付けた。
あ、こちらは前回の記事ね。
結局、フィリップスのモニタを買ったのだが、これが結構割り切った商品だった印象であった。27M2N3500NL/11という、27インチでは比較的安めのゲーミングモニターである。

特に選ぶ時のこだわりがあったわけではないので、価格面で比較してIPS液晶は諦めてVAパネルを選択。その分だけ少しお安かった。
そこからこんなシリーズが始まろうとは……。
問題発生
IPSかVAかTNか
そういえば前回は特に言及しなかった話だが、少しだけ液晶パネルの種類の話をしておこう。
前回触れなかった液晶パネルの種類について、少しだけ解説しておこう。興味がなければ読み飛ばしてもOK。
現在主流のTFT方式液晶ディスプレイは、薄膜トランジスタ(TFT)を使ったアクティブマトリクス方式。簡単に言うと、電圧で素子に信号を送り、色を表現している。
現在主流になっているTFT方式の液晶ディスプレイは、TFT(Thin Film Transistor/薄膜トランジスタ)と呼ばれるアクティブ素子を配置したアクティブマトリクス方式である。細かい話はさておき、電圧制御で素子に信号を送って色表現をしている。
- TN方式:最初に開発されている。構造が単純でコストを安く出来るメリットがあるが、デメリットとして視野角が狭く、正面ではなく斜めから見ると色味や見え方が全然変わってしまうという特性がある。ちょっと白っぽく見えるという欠点がある。
- VA方式:TN方式とは違って黒が締まって見え、コントラスト比を高く出来るメリットがあるけれど、TN方式ほどではないが視野角が狭い。応答速度をあまり高く出来ないという問題がある。
- IPS方式:TN方式とVA方式の欠点を補って視野角を広く確保できることと、黒が締まって見えコントラスト比もある程度高くできるというメリットがある一方、構造がやや複雑であるためにコストが高くなりやすいという問題がある。
というわけで、応答速度を求めるのであればTN方式が有利で、視野角を求めるのであればIPS方式、コントラスト比を求めるのならVA方式という傾向がある。まあ、あくまでも傾向なので、方式にかかわらず高いモニタほど優れている。なんというか、身も蓋もない結論で申し訳ないが。
その程度の差なので、結局のところリフレッシュレートや視野角などの一つ一つの項目を見ながら比較して選ぶしかないのである。
WQHDを買ったものの
さて、そんなわけで入手した27M2N3500モニタなのだが、早速設置してみたが2つ困ったことがでてきた。
- 解像度が2560 x 1440 ピクセルの製品を選んだのに、とある事情で1920 x 1080までしか解像度を上げられない
- リフレッシュレートは60Hzまでしか選択できないことだ。
解像度の問題とリフレッシュレートの問題は単純な話で採用しているマザーボードが対応していないことが原因である。
つまり、現環境では1920 x 1040 @ 60Hzまでしか選ぶことが出来ない。リフレッシュレートに関しても似たような理由なんだが、まあそれは良いだろう。180Hzを選んだところで活かせるわけではないのだ。
対策を考える
考えられる対策は2つ
とはいえ、そのまま放置もチョット悔しい。対策自体は割と単純だからだ。マザーボードが対応していないのだから、対応させればいいのだ。
- マザーボードを更新する
- グラフィックボードを追加する
さて、どちらが良いだろうか?
マザーボードの抱える問題
そもそも、現在使っているマザーボードは既に10年以上前の製品である。購入したのは2014年(2013年6月発売)なので、本当に10年以上使っていることになるね。
.png)
.png)
前回購入した時には登場していなかったWindows 11を正式にサポートしていないため、その辺りも含めて更新はしたいと思っていて、ちょうどいいと言えばちょうどいい。なお、Windows 11に切り替えられない理由は、CPUが非対応だからというのが直接の要因ではあるが。
Windows12登場の噂
それと、どうやらWindows 12の噂がチラホラと出ていて、早ければ今年の11月頃に出てくる可能性がある。できるだけ新しい製品を買う方が無難だし、今回の目的は画像出力の方の話なので、マザーボードをそのまま使うのはやや苦しい。
なお、ビデオカードで対応するのであれば、この辺りの製品で対応は可能っぽい。
手を出しやすい価格なんだけど、買う意味があるのかは少々悩ましい。後に実際に買ってみたんだけどね。
基本的にはマザーボードを買い替える方針の方が幸せになれそうである。
買い替えの候補
なので、できるだけ新しい世代のCPUに対応した製品を選ぶ方針で。
このあたりの話はこちらでもしているが、改めて検討し直してみることにする。
現状での第1候補
候補はこちら。
| マザーボード | CPU |
|---|---|
![]() | ![]() |
| B550M Steel Legend | AMD Ryzen 5 5600 |
マザーボードはソケットAM4と一世代古いものだが、MDMIポートで最大解像度 4K x 2K (4096 x 2160) @ 60Hzまで対応している。DisplayPort 1.4なら5K (5120 x 2880)@120Hzだ。
CPUも当然、ソケットAM4でZen3(第4世代)なのでおそらくはギリギリWindows 12の視野に入ってくる可能性のあるモデルだ。
第2候補
あるいはマザーボードをもう少し妥協するか。
この組み合わせで問題あるまい。必要があればRyzen 7あたりに換装することも考えはするが、そもそも、前回PCを組んだ時も結局中身に殆ど手を加えなかったんだよね。
そうそう、流石に電源回りも見直す必要はあるだろう。なんだかんだ言って、電源が一番消耗しやすいパーツなのだ。
電源など含めた価格
で、電源を買う場合には消費電力の計算もしなければいけないんだけど、グラフィックボードを使うかどうかで大幅に消費電力が違う。途中から増やすことも現実的じゃないから困ったものである。
| CPU | AMD Ryzen 5 5600 | 65W |
| マザーボード | B550M Steel Legend | – |
| メモリ | PC4-25600 16GB x 3枚 | 21W |
| M.2 SSD | M.2 SSD SilconPOWER x2 | 50W |
| HDD | Western Digital 1T | 24W |
| グラフィックボード | GeForce RTX™ 4060 Ti | 165W |
| ファン | 不問 | 3W |
| 合計 | (目安) | 328W |
一応、使う予定ではないけどグラボを計算に入れてみたが、328Wねぇ。電源は大体1.5倍から2倍の容量を設定しろってことになっているので、650Wとか700Wとかを選ぶべしってことになる。
でも、グラボを使わなかったら200W以下か……。悩ましい。









コメント