山の天気は変わりやすいので、キャンプに行けば雨に遭遇するくらいのことはあるだろう。
雨の日のキャンプも「悪く無い」と思える程達観は出来ていないので、キャンプ予定の日に雨が降っているとガッカリする。
実際、夜中に豪雨でテントが浸水し、寝袋までびしょ濡れになったことがある。今では笑い話ではあるが、「良い体験だからオススメ」とはとてもいえない。
だからこそ重要なのは、「行く前の判断」と「現地での動き方」だ。中止の英断をするのもまたキャンプにとっては必要なスキルだと思うよ。
※2026年4月にリライトしています。
キャンプ中止の判断基準【風が最優先】
風速が7m/sを超えるようなら撤退
風速5m/s:ペグには余分を、オモリも用意して
概ね風速5mを超えると、いつもよりもペグの本数を増やしたり、打ち方を工夫するなどの対策が必要。夜間に物が飛んで行かないような工夫が必要となる。
こんなアイテムを持っているといざという時便利だ。

これがあるだけでも随分と違うよ。
風速7m/s:テントやタープの設営が困難なレベル
まず大前提として、雨より風の方が圧倒的に危険だ。
釣りの時にもNGだと書いたけれど、風速7m/s以上というのはかなり大変な強風で、慣れたキャンパーならともかく、ファミリーキャンプは苦い思い出にしかならない。
オススメできない。
気象庁的には「砂ぼこりが立ち始める,小波〜中波が立つ」程度の風と定義されている。
が、テントを立てようとして、シートが飛んだり説明書が宙を舞ったり、固定していないテントが風に煽られてひっくり返ったりという状況になるのが風速7m/s以上の世界である。タープを立てたらバタバタ音を立てて、何かの拍子にペグが抜けたりと大変だ。
とはいえ、キャンプ場の設備にもよるので、例えば回りに防風林があったり、案外キャンプ場の中は風が強くならない様は工夫はある。だから、気象庁の予報が出ていても、現地に行ってみたら案外大丈夫なケースもあるのだが……、安心して寝られないこと請け合いである。
風速10m/s以上になるなら諦めよう
風速10m/sを超える様な場合は、まずテントは自立させておくことも難しくなる。
テントを諦めて車中泊にするなり、宿泊施設を何処かに確保するなり、それなりの対策を考えることを推奨したい。
天気予報である程度の風の強さは予測できるが、風速10m/sを超えるときには話にならないし、7m/s以上の予想が出ていれば、瞬間風速は10m/sを超えるケースも珍しくない。
よって、7m/s以上の予想を目安にキャンセルを考えるべきだと思う。
雨の日に考えたいこと
2mm/h:降る雨の量には気をつけよう
1泊2日の予定のキャンプ、2日とも雨であればこれもキャンセルを考えた方が無難だと思う。
完全に晴れていても、山の天気は変わりやすいので雨がやってくることもあるだろうが、最初から終日雨の状況ではなかなかキャンプも楽しめない。
一番ネックとなるのは食事だが、屋根のある炊事場が存在するのであれば、ひとまずそこで食事をとることは可能だ。
問題はテント設営やタープの設営なのだが、これも出来れば貼れているウチに張ってしまいたい。
雨が降る上に風が吹いているような状況では、まあダメだろう。風速5m/sを超える風でも嫌になること請け合いである。
とにかく、風は大敵だね。
雨足が強い日もダメだ。概ね降水量が2mmを超える本降りになる様なケースでは、キャンプを中止した方が無難である。
実際には3mm程度が中止の目安なのだけれど、降水量は小数点切り捨てで予想される。このため、実際の降水量が限りなく3mmに近くても2.9mmまでは2mmと表記されてしまう。だから、中止の目安は2mmだと思っている。
5mm/h:キャンプとしては成り立たないレベルになる
降水量が5mmを超えると、傘にあたる雨の音がうるさく感じるレベルとなる。テントの中にいても雨の音がうるさくて眠れない。
この段階でのキャンプはオススメできない。薪も湿るし、タープの上にも雨が溜まってしまう。場合によってはテントの内部が湿ってしまう。撤収するときに、濡れたままテントやタープを畳むことになって、別の日に掃除が必要となる。
10mm/h:命の危険
降水量が10mmともなると、気象庁は「やや強い雨」と表現するらしいのだけれど、キャンプ場に川が出現する状況なので、床下浸水も考えておく必要があるだろう。
キャンプ場の中に川が流れているような立地の場合は、特に注意が必要だ。
強く中止を推奨する。
そして、それ以上の降水量となると家から出たくなくなるレベル。
正直、「晴れ時々曇り、ところにより雨」というレベルでなければ、楽しいキャンプではなく、辛いキャンプになってしまう。
雨キャンプで最初にやるべきこと
設置を優先
地形を考える
そもそもテントを張る場合、低くなっている場所やくぼんでいる場所を避けるべきだろう。
テントを建てる場所が水溜まりになったり、川になったりしたら目も当てられない。実際、僕は土砂降りの雨の中で、テントが水浸しになった経験がある。
もはや、寝るどころの騒ぎではないのだ。
地形はしっかり見極めて、できれば高い場所を選びたいところ。
斜面にテントを張る場合には、川になりそうな凹みは避ける様にしよう。
また、次に説明するタープの立地場所も含めて考慮しておこう。
タープを設営
キャンプで雨が降ることが分かっていたら、現地についてまずやっておきたいのはタープの設営である。
作業場所を確保するという意味でも、真っ先にタープ設営をやるべきだろう。濡れない場所を確保した上で、テントの設営をしたい。
そのためにもタープは絶対用意しておきたい。タープが無い状態で雨の中のテントの設営は、ちょっと考えたくないなぁ。
後はグランドシートだ。
テント用にもグランドシートは重宝するが、タープの下にドライな部分を作る上でもグランドシートは敷いておきたい。
レインコートは必須
さて、そんな感じで事前に雨が降る日を外してキャンプをしたとしても、当日いきなり天気が変わるなんて事も珍しくは無い。
小雨程度であれば対応出来るように考えておくべきだろう。
キャンプ設営時に雨が降るようだと、濡れながら設営というわけにも行かない。そんな時に重宝するのがカッパだ。
特にポンチョタイプは結構重宝するので、1つ荷物に忍ばせてあるとありがたいかも。
設営の時に気をつけたいこと
雨の日のペグ事情
意外と盲点なのは、ペグ。
こちらの記事でもふれているのだが、タープを立てる時にはやっておきたいクロス打ち。これで、少々の風が吹いても大丈夫なんだけど……。
実は、雨の日は少々厄介である。
地面が柔らかくなってペグが抜けやすいのである。残念ながら、雨の日にはクロス打ちも効果が弱い。だから、長めのペグも用意しておこう。
僕が持っているのは、エリステの38cmである。雨の日は地面が柔らかくなるので、クロス打ちをしていても地面がだんだんめくれ上がってきてしまうことがある。
深く打っておくことも重要なのだ。
グランドシートはしっかり折り込む
前回のキャンプで痛い目をみたのがグランドシートの処理である。

グランドシートはテントの裏面を塗らさないためや、夜気があがってこないためにも用意しておきたいアイテムだが、使い方を間違えると悲惨なことに。

グランドシートはテントの床面よりも一回り小さくが鉄則。大きいとどう言うことになるかというと、グランドシートの上に降った雨が全部テントの床とグランドシートの間に溜まって、テントが浸水する事態に。
最悪である。
大きい場合には、下側に折り込むようにしよう。
撤収は雨間に
必須アイテムのドライバッグ
一番困るのはテントの撤収の場合である。
天気予報を見て、雨が止む瞬間を狙って畳むしかない。
出来れば乾しておきたいが、雨が降っている状態でテントを畳むよりは、止んでいる状況で畳む方がマシである。ある程度は妥協しよう。
その際に、大きなビニール袋を用意してあれば便利なので、少しでも雨の降りそうな日には、厚手で大きなビニール袋は必ずもっていくようにしたい。
タオルも多めに持って行きたいが、その時に欲しいのがこの手のドライバッグである。
荷物が浸水しても、タオルだけは死守しておきたい。
タオルはマイクロファイバーを推奨
肌触りの問題もあるので、必ずしも好まれないマイクロファイバータオルだが、雨の日にはかなり便利である。
吸水力の高さで、かなりのアドバンテージがあるのだ。
マイクロファイバーのタオルはとても使えるよ。
まとめ
キャンプをする上での天候判断は、とても大切である。楽しい思い出にするためには、準備することも大切ではある。
- 風速7m/s以上で → 中止判断
- 降水量2mm以上で → 要検討
- タープ → 最優先設営
- 地形 → 最重要チェック
そして何より無理して行かないのもスキルのうちと心得ておこう。


コメント
こんにちは。キャンプに出かけるときは雨風のチェックは大切ですね。風についてはチェックが甘かったかもしれないので注意します。https://bit.ly/3uWHOL2
キャンプに行くと、時々風に悩まされることが。
事前に分かっていれば、避けたいですね。